テキスタイルデザインコース
素材を生かし表現を生地に映し出す
染め、編み、織りなど手法が多彩なテキスタイルデザイン。服飾造形を支えるテキスタイル(素材)の基礎力を身につけ、アパレル素材の考案やアーティスティックな作品制作まで、テキスタイルデザインを自由な発想で提案できる人材を育成します。
4年間の流れ
1年次 | 造形技術とビジネスの基礎を学びながら興味と適性を見極める 初年次は、服飾における造形技術とビジネスの基礎を学びながら、自分の適性や将来の目標を見定め、2年次からの専門教育課程で学ぶコースを選択します。(初年次教育課程の詳細はこちら) |
2年次 | 基礎を身につけてテキスタイルを理解する 初めてでも創作的なテキスタイルデザイン?設計?制作ができる基礎的な能力を身につけます。織物や染色の基本的な作品制作を通してプロセスとさまざまな技法を修得。講義科目では、制作につながる設計理論を学修します。 |
3年次 | 多角的な授業を展開し総合的な能力を育成 ニットCADやCGを使ったデザイン、3Dシミュレーション表現などコンピュータースキルの修得からリサーチやプレゼンテーションまで、デザイン?設計をアナログ?デジタルで考え伝える実践的な能力を身につけ、作品制作の幅を広げます。 |
4年次 | 卒業研究?制作に向けて自ら計画、実行する 専門課程3年間の集大成としてイメージしたデザインを的確な素材選び、技法研究、サンプル制作を経てテキスタイルとして表現し、作品をまとめます。卒業後はテキスタイル、ニット、プリントなどのデザイナーやプランナーを目指します。 |
素材設計論Ⅰ?Ⅱ、素材分析実験
「素材設計論」はデザインを実際のテキスタイル制作に変換する設計理論を学ぶ授業です。繊維、糸の太さ?形状、密度、組織などで風合いが変化する素材について学び、実践的な設計?企画能力を身につけます。「素材分析実験」ではアパレル商品の解体を行って、アイテムのパーツ構成から繊維まで紐解いていく授業で、より深く生地や製品を理解していきます。
画像表現演習Ⅰ?Ⅱ
テキスタイルデザインシミュレーションソフトやCGソフトを使用して、テキスタイルデザインを学びます。また、CGによるポートフォリオの作成や、プレゼンテーションのための効果的な表現能力を身につけます。
ニッティングⅠ?Ⅱ
ニット制作の基本的な編み方を身につけます。ニットはアパレル業界で大きな領域を占めています。企業に導入されているニットCADシステムのオペレーションを学び、クリエーションに対応できる実力を養います。
ダイイングテクニックⅠ?Ⅱ?Ⅲ?Ⅳ
繊維、糸、布の染色技法の基本を学びます。伝統技法の絣や絞り染め、型染めやインクジェットプリントなど、さまざまな染色技法でイメージ通りの染色表現ができる能力を身につけます。
テキスタイルデザインⅠ?Ⅱ?Ⅲ?Ⅳ?Ⅴ
織機を使い織物技法の基礎から応用までを修得します。繊維、糸などのさまざまな素材に必要な設計と仕上がりの風合いとの関係を理解し、適切な技法でテキスタイル制作ができる能力を養います。
その他の科目
産地見学旅行
3年次の必修で日本を代表する産地を見学。世界に注目される布が作られ、斬新なファッションが提案される現場を見ることで、授業で学んだ知識を実践へと理解を進めます。また、伝統工芸も見学し、その技術や美しさにも触れることができます。
チェック&チェック ファッションショー
3年次に「自分で着る5色使いのチェック柄の布」をテーマに、コンピューターシミュレーションでデザイン、設計し、その後、染色、織布、縫製まで皇冠比分_篮球比分直播-劲爆体育平台が行います。全ての工程を手がけることによって素材の特徴と制作プロセスを確かなものにしていきます。
student's VOICE
自分の手で染色や織りを体験し、布づくりの工程を学ぶ
服飾学科3年生
神奈川県/麻布大学附属高等学校出身
- 染色や織布といったプロセスを経ることで、糸が布になり、布が服になる。その流れを手作業でじっくり学べるのが、テキスタイルデザインコースの魅力です。たて糸を張った織機に、よこ糸を一本一本通しながら織り進め、一枚の布を完成させたときの達成感は他では味わえません。どの授業も印象深いですが、絞り染めや藍染めなどさまざまな染色技法を体験できた「ダイイングテクニック」は特に楽しく、どうすれば自分のイメージするものが作れるのかを考える上で糧になりました。入学当初に比べオリジナリティのあるデザインを考案できるようになったことで、自信もつきました。多くのテキスタイルに触れ、文化としての服飾への興味も湧いてきたので、今後は博物館?美術館に関わる仕事も視野に入れ、ものづくりについての学びをさらに深めていきたいです。
服飾学科
-
造形技術とビジネスの基礎を学びながら興味と適性を見極める
-
6つの専門コースから将来の進路や目標に合わせて選択する